リーダーシップ往復書簡 008

リーダーシップ往復書簡 008

 

 

マネジメント・スキルと違い、リーダーシップ・スキルはまだまだ完全に”科学”されておらず、現時点において、再現性が乏しいと言われている領域です。

そのため、私が、リーダーシップを軸に、クライアント企業様のバリューアップをしているという話をすると、多くのプロ経営者仲間、PE(プライベート・エクイティ・ファンド)・VC(ベンチャー・キャピタル・ファンド)等のファンドや経営コンサルタントの友人らから驚かれます。

私は、このリーダーシップの再現性の乏しさを、楽天的に捉えていて、まだ完全に”科学”されていないからこそ、取り組むべきことだと思いますし、ビジネスチャンスだと考えています。

大胆に言えば、私は、多くの方々の協力のおかげで、自身のリーダーシップから影響力を行使し、リーダーシップの再現性を発現させ、多くのクライアント企業様のバリューアップを実現してきています。

この私の持つリーダーシップにかかる経験やノウハウをどうにか言語化して、多くの将来のリーダーたちに、少しでも貢献できればと考えています。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

 

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【Q.8】
リーダーシップは、未だに書店のビジネス書のリーダーシップのコーナーにばかり置かれている印象で、自らが、学んだり、体験したりするには少し敷居が高いように思います。

私は「自分がリーダーだ!」と自覚している人以外にもリーダーシップは必要だと感じています。

リーダーシップを、より多くの人々に、広く普及するためにはどのようなアプローチが望ましいと思いますか?どうすれば普及すると思いますか?普及の是非を含めてご回答いただけると幸いです。

小松先生なりの普及戦略をお聞きしたいです(笑)。

 

<コメント>

私は、冒頭のとおり、リーダーシップを少しでも多くの人に知ってもらいたいと考えています。これは私のライフワークです。

そのため、リーダーシップの普及の是非については、大賛成です。

多くの人に、リーダーシップは誤解されていると思います。

リーダーシップは、ともすれば自己啓発と同じように思われていたり、後天的には習得ができない先天的な能力であると信じられたり、さらには、例えば社長のような組織の上位の役職者のみに求められると思われていたりします。

私は、リーダーシップは多くの人を幸せにし、社会をより良い方向に動かす原動力だと思っています。

なぜならリーダーシップは、人の善意・良心、仲間同士の連帯、人の可能性を信じ、人間そのものを信じているからです。

私自身も、若かりし頃においては、それこそマネジメント・スキル偏重なキャリアを築いていました。しかし、リーダーシップを深く理解し実践することによって、多くの人の可能性を広げ、結果として商売も拡大し企業価値を向上し、自分はもちろんのこと、多くの人を幸せにしてきたように思います。

このリーダーシップを普及させるためには、まずは、リーダーシップとは何かを伝える必要があると思います。前述のとおり、あまりにも多くの人に、リーダーシップは正しく理解されていないように思います。「リーダーかくあるべし」を、過去からの経験のみならず、より統計的なアプローチなどを駆使し”科学”して、重要性や有用性を伝える必要があると思います。つまりは、多くの人がリーダーシップ・スキルを習得したいと思うようにリーダーの魅力を伝えなければなりません。

次に、リーダーシップの習得ですが、これについては、現時点においては、リーダーシップを実践しているトップリーダーの元で、リーダーシップを学ぶことが近道だと思います。なぜならば成人発達理論などでも言われていますが、発達段階が極めて高いトップリーダーの再現性については、まだまだ”科学”されていないのが実情です。そのため、「リーダーはリーダーを育てる」が最短距離の習得法のように思います。そのため、まだ残念ながら、リーダーシップは同時・多発的に、広く普及できないのかもしれません(ご興味ある方は、大学などで最先端のリーダーシップ研究されている方に詳細をお聞きください。)。

 

※この記事は、2019年9月14日付Facebook投稿を転載したものです。

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